空き家に家財道具が残っている

空き家のままにしている大きな理由の一つが「室内に荷物が残っているから」です。遺品の整理・処分する場合や、家財等の移動など、労力や手間のことを考えると億劫になってしまいます。「今年中には片付けよう・・。」「少しずつやっていこう・・。」と、思っているけどなかなか手付かずの状態で何年もそのままとなっている。そのような空き家所有者の方は多いのではないでしょうか。 

空き家の中にある「家財道具」「遺品等」の処分

 家財道具や遺品整理を自分で行う場合

家財道具や遺品は、基本的には家庭ごみです。よって、各市町村のゴミ収集での処分は可能ですが、家電やその他リサイクル法などで指定されているものについては、その内容に基づく処分が必要です。

また、大型ごみについては、個別対応の上、有料にて処分行うケースが多く、処分費用は安く済みますが、一回の処分に対する数量の制限がある場合があり、まとめて処分できないこともあります。

ご自身で整理・処分を行うことの最大のメリットは、費用が安価に済むことですが、分別やリサイクル法などに伴う各種手配、その他大型ごみの搬出作業などの手間暇がとてもかかるため、時間にゆとりのある方や、少量の荷物の処分を行う場合に適しています。

家財道具や遺品整理を業者に依頼する場合

4LDKの戸建住宅まるごとの家財道具や遺品整理などは、なかなかご自身やご家族だけで整理・処分するはできません。そこで、多くの方がリサイクル業者や不用品回収業者などに依頼行いますが、複数の業者から処分費用などの見積もりをとり、その中から業者を選定するのが一般的です。

「リサイクルショップ(業者)」と「不用品回収業者」の違い。

家財処分や遺品整理について、専門業者に依頼するとなった場合、どのような業者に依頼すれば良いのでしょうか。

近年は、「遺品整理専門」や「不用品回収無料」など、様々な特徴を掲げた整理・処分業者が増えていますが、その中で、ゴミ処分・整理業者には、大きく分けて2つの業態に分かれます。

  • リサイクルショップ(業者)

主に、家財や小物・その他の物品の買取りを行っているところ。
また、買取と併せて処分・整理についても同時に有料にて行ってくれる。
その他、古物商(特定の中古品の売買許認可)営業許可を取得している。

  •  不用品回収業者

主に、ゴミの運搬・処分を行っている。
また、同時に物品の買取りも行っている。
その他、一般廃棄物収集運搬業又は産業廃棄物収集運搬業の許可を取得している。

上記、両者共に両方の業務を行っているケースが多いですが、要は、主たる業務の違いです。また、お互い共存のため、取引関係にもあります。
いずれにしても家財道具の処分や遺品整理を業者に依頼する場合は、特徴が異なる複数の業者に見積もり行い、最終決定しましょう。

空き家に置いている家財道具の移設

管理不十分な空き家の場合、室内に湿気が溜り、家財道具等を放置したままにしておくと、自然素材の家具などは、経年劣化に伴い損耗が激しくなります。また、家財道具が置かれている空き家の場合、不法侵入者や不法滞在者による放火・火災率が高いとも言われており、資産維持の観点から見てもデメリットが多いようです。

近年は、民間事業者による荷物保管用のトランクルームなどが充実しており、住み替えに伴う家財の保管庫としてよく利用されています。また、最近は空調機能が付いたトランクルームも増え、特にマンションなどにお住まいの方々に重宝されています。

尚、民間のトランクルームを利用するにあたり、月々の費用が発生することは周知のことですが、空き家を賃貸利用することで、トランクルームの利用料などは、十分賄えます。

家財など荷物の整理を行うことで、次世代への資産継承の準備にも繋がり、様々な良い効果を齎します。

荷物が無くなった空き家を「貸家」として賃貸活用。その収益の一部をトランクルーム利用料に充当。