空き家管理の心得

空き家になる前に、まずしておきたい事

① ご近所にお声がけする。

空き家になることが決まったら、ご近所の方にもその旨を伝えておきましょう。

できれば、緊急の場合に備えて、自身の連絡先を伝えておくことが望ましいでしょう。

空き家になった後も、建物の管理と併せて定期的にお声がけし、周辺の状況などを確認しておくと、不法侵入者・不法投棄等のリスク回避にも繋がります。

② 火災保険に継続加入する

空き家は、たとえ定期的に管理をしている場合でも、人が住んでいる家屋に比べて火災や風災、盗難に対するリスクが高くなります。

特に、今は誰も住んでいないけれど、いつか売却したい、賃貸に出したいとお考えの方は、火災保険の加入に加え、水災・盗難・水漏れなどに対応した保険への加入をお勧めします。

③ 不審者等の侵入の予防措置

人を感知して点灯する照明器具(人感センサーライト)などの設置は、不審者の侵入防止に効果的です。

堀や柵、生垣などは、定期的に手入れし、見通しを良くしておき、まわりに足がかりになるようなものを置かないように注意しましょう。

空き家の価値を維持し、長持ちさせるためには、点検・チェックは欠かせません。以下の項目を確認し該当する箇所があれば、早い目に対応しましょう。

自分でできる!空き家の点検チェック

外部周りの点検項目

部位 点検内容 チェック欄 備考・場所(部屋)
基礎 ・鉄筋が露出している
・さび汁を伴うひび割れがある
・基礎本体に著しい欠損がある

土台・床組

・木材の周辺に木屑が大量に落ちている
・木材に菌体(カビ・きのこ等)が生えている
・土台及び床組の接合に割れ、欠損がある

柱・梁等の構造部

・木材の周辺に木屑が大量に落ちている
・木材に腐った部分がある
・ひび割れ、劣化、欠損がある
・著しく傾いている
屋根 ・仕上げ材が著しく浮いている
・仕上げ材が著しくくずれている
・仕上げ材が著しく割れている又は欠損がある
雨樋 ・破損、取り付け金具の緩みがある
外壁 ・仕上げにひび割れ、欠損がある
・仕上げがめくれている
・漏水等のシミ跡がある
窓・扉 ・周辺に隙間がある
・開閉不良がある
軒裏 ・仕上げにひび割れ、欠損がある
・漏水等のシミ跡がある

室内の点検項目

部位 点検内容 チェック欄 備考・場所(部屋)

・仕上げ材に著しい割れ等がある
・著しい沈みがある又は歩くと沈む
・傾斜している
・雨漏れによるシミ等がある

・仕上げにひび割れ又は欠損がある
・仕上げがめくれている
・仕上げが浮いている
・雨漏れ等のシミがある
・傾斜がみられる
天井 ・仕上げにひび割れ又は欠損がある
・仕上げがめくれている
・仕上げが浮いている
・雨漏れ等のシミがある
・傾斜がみられる
階段 ・著しいうらつきがある
・仕上げ材が著しく割れている又は欠損がある
・手すりがが著しくぐらつく
内部木部 ・腐食や蟻害がある
給水設備 ・漏水がある
・赤水が出る
排水設備 ・漏水がある
・つまりがある

※一緒に確認しておきましょう

 通風・換気(全ての窓、押入れ、クローゼット等の扉開放、換気の運転)

 通水の実施(1箇所約60秒程度)、封水の確認