コラム

COLUMN

先日、利用していない空き家をご所有の方から、
今後の活用・処分等についてのご相談を受けました。
本人は、「賃貸活用」「売却処分」のどちらにするのか
悩んでおられたため、当方が各種シュミレーションを行い、
比較検討の資料を提供させて頂きました。

対象となる空き家の状況や環境を考えた場合、
結論としては、当面は賃貸活用した方が効果的な結果となり、
具体的な計画・準備を進めることとなりました。
ただ、現状の空き家は、室内には大量の家財が残されたままで、
且つ、家財撤去の完了後も室内リフォームを全面的に行わなければ
ならない状態です。

家財撤去費用:約  500,000円
室内改装費用:約1,000,000円
合    計:約1,500,000円

幸いに、室内状況としてキッチンや浴室などの水廻り設備については、
既存の設備が利用可能なことから、壁紙クロス・畳・襖・部分修繕・一部設備交換
・ハウスクリーニングなどの表面部分の全面張替工事のみで納まりました。
(対象の空き家:5SLDK・約145㎡)

工事が完了し、生まれ変わった室内空間は、
当初、ご相談頂いた室内状態から見比べて見違えるほどの素敵な住宅に変化し、
「空き家」という表現が似合わない一戸建て住宅となりました。

この素敵な住宅なら直ぐに良い入居者が決まるだろうという想定から
賃料設定して入居募集活動を行うと、
結果、賃貸募集後間もなく入居者が確定しました。
賃貸収支は以下の通りとなります。

【収入】賃   料:2,160,000円/年=180,000円/月×12ヶ月
【支出】固定資産税:  200,000円/年
管理手数料:  108,000円/年=9,000円/月(賃料の5%)×12ヶ月
支出 合計:  308,000円/年

※管理手数料とは、賃料保証や各種対応管理に伴う管理会社への管理委託費用です。

【収支】収入:2,160,000円/年
支出:  308,000円/年
差引計:1,852,000円/年

また、契約時には、別途、敷金・礼金などの収入もあります。※支出も有り。
【別途、収入】敷金礼金等:計720,000円
【別途、支出】仲介手数料: 194,400円
【収支差引計】     : 525,600円

今回、「空き家」を賃貸活用行うために支出した家財処分費や
室内リフォーム費用などの投下資金が、
概ね6ヶ月程度で回収できることとなりました。
(契約時に受け取る敷金礼金など含む)
また、その後の収入は利益となり、
「空き家」が“第二の年金”としての収入資源となって活かされます。

当初、一定期間賃貸を行った上、その後は売却処分行う計画だったのが、
「可能な限り賃貸活用を行いたい」と、空き家オーナーの考えも変わり、
とても効果的な空き家活用となりました。

当センターでは、皆様がご所有になられている「空き家」を賃貸活用行った場合の
“空き家の賃貸シュミレーション”を、無料にて行っております。
(賃貸提案参考資料進呈)

2017年9月17日
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